税金

【税理士解説】ビットコインETFの税金

現時点(20216月)ではまだ承認されていませんが、ビットコインETF(仮想通貨ETFなるものが話題になっています。

これ、普通にビットコインを買う場合とビットコインETFを買う場合とで、何が違うかわかりますか?

もちろん、手数料が違う、販売時間が違う、取引する場所が違う等あるでしょうが、
個人的に1番大きな違いは『税金だと思います。

ここでは小難しい話は抜きにして、結論だけ押さえてもらって、『ふーん』『へー』『そーなんだ』程度でいて頂ければと思います。

 

①ビットコインの現物を買う場合

この場合、儲けた利益にかかる税率が45%になる可能性があります。
儲けた利益は『雑所得』となり、累進課税になるからです。

 

②ビットコインETFを買う場合

この場合、儲けた利益にかかる税率は20%す。
儲けた利益は『譲渡所得』となり、分離課税になるからです。

 

この様に、ヘタをすると税率が倍以上違ってくるんですよね。

ビットコイン(仮想通貨)の保有目的は様々かと思いますが、売買によって利益を得ようとしている人にとってはかなりインパクトのあるイベントなのではないでしょうか?

ただ、ここで少しだけ留意して頂きたいのですが
『なんだ、そしたらビットコインETFが出たら、ビットコインETF一択じゃん』と早合点して頂きたく無い
のです。

上記(現物を買う)の場合は『稼げば稼ぐほど税率が上がる』(累進課税といいます。)ので、稼ぐ額が少ない場合(他の投資で損してる場合なども含む)はビットコインETFにかかる税金(税率20%)よりも低い可能性もあるからです。

今の段階では『現物とETFとで税率が違うんだ』という程度の事を頭に入れておいて頂き、実際に必要になった時に詳しく調べたり、税理士に聞いたりするのが良いかと思います。

 

(おまけ)
似たような話でコモディティ(金など)があるかと思いますが、金は現物で持っても、ETFで持っても、税率は20%となります (いずれも譲渡所得なので)。

 

まとめ

・ビットコイン現物税金はMax45%となる可能性(稼げば稼ぐほど税率が上がる)
・ビットコインETF→税金20%