今日はこちらの本の紹介を。
会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方 [ 渡部 清二 ]
四季報を愛する著者の投資方針を書いた本であり、私はこうやって探しました(探せます)という、筆者の成功体験(もしくは過去の株価推移の答え合わせ)を記している本。
正直、『四季報じゃなくてもよくね?苦笑』という印象は拭えない。
後半などは『四季報の有料会員向けのスクリーニング機能を使って〜』的な記載が増えるが、それも『ネット証券会社の機能でよくね…?』と思っちゃうし。
筆者の投資方針の是非は別にして(←好みもあると思うので。なお、個人的には『ふーん』という感じ。)、この本を読んだ学びとしては『確かに上場企業の情報を網羅的に定期的に読んでおく事はいいかもね』という事かなぁと。
ちなみに、あまり難しい事は書いていないので、初心者にはとっつきやすくていいかも知れない。
という事で、個人的オススメ度は
★☆☆☆☆
以下、各章のざっとした内容。
1章 【事例編】四季報から見つけた10倍株・100倍株
『四季報見るとこんないいことあるよ』と言う事例紹介。
・トピックのど真ん中ではなく『風が吹けば桶屋が儲かる』という事もある
・時価総額で今後10倍になるかチェック
(NTTが10倍になったらAppleを抜く…)
・株主優待からでも10倍株は探せる
・過去最高益に着目
(事業転換で大きく株価が伸びる機会)
2章 【実践編】10倍株探しの4つのポイント
①増収率
目安は1.2倍→4年で2倍
②営業利益率
ave7%→目安は10%
③経営体制
社長の持株比率が高い事
④上場5年以内
直近の10倍株は、10年前は殆どが上場5年以内
他
・株式分割している
3章 【事例編】10倍株はこうして見つけろ
・各銘柄の転換点がどこだったか、過去の四季報を見て分析しよう
→正直、別に四季報じゃなくても…と思う
→そして、後出しジャンケンというか、ただの『答え合わせ』に過ぎないので、再現性があるのかは甚だ疑問…
4章 お宝銘柄を見つけるための常識・非常識
・PERやPBRなどの指標は気にしなくてよい
→単なる著者の投資方針では…? 四季報の読み方と関係あるか??
・決算発表(3月)から夏の四季報(6月中旬発売)の間で、自分なりに調べる
→『これ言っちゃダメじゃね?』とちょっと吹いてしまった苦笑
四季報推してるのに、『夏の四季報発売までに〜』とか言ったらあかんでしょと…。
(一応、四季報の有料スクリーニングを使って…とか言ってはいるけど)
・ゴーン氏や瀬戸氏(LIXIL社長)は『中興の祖※』
※多大な功績を残し、歴史的評価をされた統治者や経営者
…もはや何と言ってよいか苦笑
5章 四季報を読む&使うための技術
この章は『成長株とは?』『優良株とは?』などの定義や、『チャートの見方』を示して、『スクリーニングで探しましょう』という内容で、ネタ切れの為のページ稼ぎか?というくらい四季報とは関係ない気がする。
以上になります。
もし興味があればどうぞ。
以上、参考になれば嬉しいです。
今日もありがとうございました。